「子供をたくさん産むと歯がボロボロになる」「おなかの赤ちゃんにカルシウムが奪われお母さんの歯が弱くなる」など昔からよく言われていることです。
しかし、実際はそのようなことはあり得ません。
いったんできた母親の歯からおなかの赤ちゃんに必要なカルシウムが奪われることはありません。たしかに昔から言われている子供が多いと母親の虫歯が多くなることは関係あるかもしれません。しかし、それはお母さんの歯のカルシウムが少なくなったからではなく、次のような理由からではないでしょうか。
妊娠中のつわりがひどいと、胃酸の強い酸性により歯がおかされる可能性があります。また、小さなお子さんを子育て中のお母さん方は、子供のことで手いっぱいでとても自分のことに時間がかけられないのではないでしょうか。それはお口の手入れについても言えると思います。十分に時間をかけて歯磨きできない。食事のあとすぐに歯も磨けない。多少歯が痛んでも小さな子供を連れて歯科医院に行きづらい。そのため虫歯が進行してしまう。そのような原因でお母さん方の虫歯が増える理由になっているのではないでしょうか。歯科医院に通いたいのだけれど、毎回子供を預かってもらうところがない。治療に一緒に連れていくと迷惑になるのではないか。
小森歯科は、バリアフリーになっていますので、ベビーカーもそのままお母さんの診療台のすぐ横まで入れます。赤ちゃんにお母さんの顔をいつも見せてあげることができます。小森歯科のスタッフは子育て経験者が多く、子供の好きな女性ばかりです。お母さんの治療中交代で子供さんの相手をすることも可能です。子供を預けるところがなくても、そのまま連れてきていただいても大丈夫です。
虫歯、歯周病はそれらを起こす細菌の感染症です。赤ちゃんのお口の中は生れた時は細菌はいません。お子さんの虫歯が多くなるか、歯周病になりやすくなるかは、お母さんのお口の細菌の状態によります。お母さんの細菌が感染してゆくのです。お母さんに虫歯菌が多ければ、お子さんの虫歯菌も多くなります。2~3歳までにお子さんの口の中の細菌の状態は決まってしまうと言われています。そのためお母さんはそれまでには、お口の中はよい状態にしておくことがより大事になります。お子さんのために。
子育て中のお母さんはいろいろと忙しい時期ではありますが、お子さんのためにも、お口の状態はいちどきちんとチェックをしておく必要はあります。